話し合うほど夫婦の関係は冷めてしまいます。セックスレスや浮気の要因にも #003

2022-11-25

1 旦那さんとうまくいっていない時、話し合いはお勧めできません。

女性は話し合いをすることで問題を解決しようと思いがちですが、二人の関係を愛情ある温かい関係に向かわせようと思う時は控えた方が無難です。旦那さんの気持ちがどんどん離れてしまう可能性があるからです。

この場合の話し合いとは、奥さんが何か問題を感じていて、旦那さんがどう考えているのかを聞き出そうとするときに「話しがあるんだけど。」と切り出す場合についてです。

2 話し合いを繰り返すことでできる夫婦の溝

もともと女性は、言語能力や感情表現に長けていて、相手の感情を読み取る能力に優れていますので、女性にとっては話し合いは得意分野の方法です。女性同士は問題が生じれば、子供のころから話し合いという方法を自然に取り入れていましたよね。

ですが男性は感情表現も、相手の感情を読み取ることも脳の仕組みとして苦手ですし、喜びや自分の辛さを言葉で表現することも苦手です。男性に組み込まれている感覚として、人に弱音を言うことにも強い抵抗感があります。

なので「話し合い」という方法を奥さんが提案している時点で、男性はやや後ろ向きな感情を感じています。 旦那さんの表情が曇った経験はありませんか?

奥さんから「話しがあるんだけど。」と持ち掛けられると、旦那さんの気持ちはすでに「気が重い」状態に傾いていますし、連動して、話し合いという方法を持ちかけてくる奥さんに対する「気持ち」にも陰りが出てしまいます。

でも旦那さんはけして「話し合いなんてしたくないよ。」とは言いません。奥さんの機嫌をわざわざ損ねたくないですし、逃げようとしているとは受け取られたくないからです。

ただ覚えておいていただきたいのは、毎回「わかったよ。」と静かに受け入れてくれるご主人ほど注意が必要だという事です。無理をして我慢し続けている可能性があるからです。その場合、どんどん奥さんに本音を見せなくなっていきます関係性が変わっていくタイミングを見逃さないよう注意してください。

3 話し合いをしても

お二人の関係がしっくりいっていない状態であればあるほど、話し合いは関係修復には繋がりません。

それぞれが「自分の考えが正しいのにどうしてわかってくれないんだろう」と思っているからです。この状態で二人にとってベストな解決策を探るための「話し合い」をしようとしても、感情抜きで考えることは難しく、お互いが「自分の考えを受け入れてほしい」という思いだけで綱引きをすることになってしまいます。

例え問題に対してお互いの考えを伝えあい、1つの方向性を見出したとしても、気持ちを理解し合うところまで辿り着くことは難しいでしょう。

「何かすっきりしない。」そんな気持ちがお互いに残るかと思います。

4 男女で違う「話し合い」のゴール

 特に女性の場合は、旦那さんに話し合いを求める時、「説明してわたしの気持ちをわかってほしい。」と言う気持ちが強くあります。辛さや大変さなどの気持ちを理解してもらって、優しい言葉を掛けてほしい、共感してほしいって思いますよね。

 旦那さんから言われたい言葉は「そんなに大変だったんだね。気付けなくてごめんね。一人で悩ませて辛かったよね。」という優しいフレーズです。逆の言い方をすれば、気持ちを汲み取ってもらえなければ、結論が出てもすっきりしないわけです。  

 もう一つ、これも女性の特徴ですが、出来事の最初から最後まで一連の流れを全部聞いてほしいですよね。話の発端まで遡ってその時どう感じたのかなどを交えながら。それは、自分自身が体験した出来事を同じように感じてもらい、共感してもらいたい、という女性ならではの気持ちが含まれています。

ただ、男性にはそのような欲求はないので女性の感覚は理解できません。共感を求められていることにも気付けません。

そして、奥さんが話をしている間、旦那さんは不安やもやもやした気持ちを感じている場合が多いです。

相槌を打ちながら話を聞いている旦那さんの心の中は「で、俺に何をしろと言われるんだろう?」や、「俺は良い解決策を提案することができるだろうか。」という主に2点に意識が向いているからです。男性にとっての「話し合い」のゴールは、的確な解決策を見つけることだからです。旦那さんは話がどこに着地するかが気になり、奥さんの気持ちを考えながら聞くことはとてもできません。共感する心の余裕がない状態ということです。

ただし、この点に関しての解決策は比較的簡単で、旦那さんに何を求めているのかを先に伝えることで男性は安心して話を聞くことができます。例えば「聞いててくれればいいの。」とか、「どうすればいいかを一緒に考えてほしいんだけど。」などなどですね。

 

5 男性は「話し合い」=不満を言われる

先日、あるドラマを見ていたら、奥さんが旦那さんのお小遣いをアップする話をするために「話があるんだけど」と切り出したら、旦那さんが「えっ?俺、何か怒られるようなことした?」と慌てている場面がありました。奥さんと旦那さんの関係性をわかりやすく表現しているなと思いました。

ご夫婦の場合、話し合いを持ちかけるのはやはり奥さんが多いと思います。男性が切り出した場合は、何かを決断した時や、大きな出費がある時、または仕事について何か報告がある時でしょう。 

旦那さんは奥さんから「話があるんだけど。」と持ち掛けられた時点で「嫌なイベント」と認識してすでに身構えています。「話し合い」が自分にとって嬉しい話ではないことを感じ取っています。

そして、問題に対して「どう思っているの?」と詰め寄られることが男性は苦手です。

女性はその出来事に対して、自分の「気持ち」が重要ですが、例えば、大変だったとか、悲しかったとか。一方男性は出来事についての「問題(事実)」と「解決策」に集中して意識を向けています。自分の感情を結び付けて考えることはしません。そのため、どう感じているかを言語で表すことを求められても、スッと出てきません。旦那さんに「どうって言われても、、、。」という反応をされたことはありませんか?

旦那さんは「どう思っているの?」と聞かれると、どちらかと言うと不快な感情を感じたり、無理をして答えようとすることでプレッシャーを感じます。

そして、その感情は奥さんに対する気持ちにも影響していきます。

話し合いをする度に、旦那さんの気持ちは冷めてしまうんです。学校の先生から注意をされているような感覚になってしまい、性的に惹かれる感情が湧き起こらなくなってしまいます。セックスレスの要因にも繋がります。

交際中、自分を好意的に受け入れてくれていたはずの女性が、結婚したら問題点を指摘してきたり、自分の至らない部分をダメ出ししてくる、男性はこの変化に気持ちが追いつかず、奥さんに対する感情も次第に変化してしまいます。

ここまでお伝えした理由から、話し合いで旦那さんの行動を変えようとしない方が無難です。話し合う度にお二人の溝が深まってしまいます。仕事のようなディスカッションは二人の関係を悪くするばかりです。浮気やセックスレスという問題を抱えている場合は特に「話し合い」はお勧めできません

浮気もセックスレスも、愛情(感情)に起因した問題であって、愛情は話し合いで引き出せるものではないからです。

6 話し合いをせずに理解し合える関係をつくるには

ここからお伝えする内容は、今、旦那さんに不安やイライラ、怒りの感情や不満の気持ちが強ければ恐らく実践することが難しい内容かと思います。ある程度ご関係が修復して落ち着いてきたら、という先のイメージとして今は軽く読み流してください。

女性側が旦那さんに対して不満や違和感を感じても、その時に話題に出さずに心の奥の引き出しにしまってしまい、溜まった時にまとめて「話し合う」という流れが一番お勧めできません。旦那さんにとっては突然言われているように感じ、動揺してしまいます。普通に生活していたのに「そんなことを考えていたのか。」という風に。

「話があるんだけど。」のフレーズを使わず、自然の流れでその時に話すようにするだけでも変わります。

改まって「話し合い」をするのではなく、行き違いを感じたり、違和感を感じたタイミングで旦那さんと会話をする。問い詰める、ということではありません。「あれ?どうしたの?」という感じで彼の言動の意図を聞くようにして、その都度旦那さんが何を考えているのかに意識を向ける。

旦那さんが話した言葉、考えに耳を傾けるようにしていくと、思い違いが減り、旦那さんの感じ方を知ることができます。

そして、何か問題について二人で考える場合も、自由にお互いの意見を言い合う、という方法では夫婦の関係を深めることはできません。夫婦関係を変えるためには話をするときに工夫が必要です。端的に言えば、旦那さんが言っていることをまず一度受け止める、ということです。

ただこれにつきましては、状況が深刻な場合、なかなかできることではありません。いくつかの過程を経てからの方が受け入れやすいかと思います。あらためてまた別の機会に詳しくお伝えいたします。

7 では何をすれば良いの?話し合いの代わりにお勧めする方法

実はこの記事を載せた理由は、#005の内容を実践していただくためのものです。なぜ、間接的な方法をお勧めするのか、その理由を理解していただくための説明でした。

#005でお伝えする内容は少しスピリチュアルな方法です。ぜひご覧くださいませ。